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感染ルンです。。。

感染ルンです。。。

Konica HEXAR RF Limited

Konica HEXAR RF Limited


Konica HEXAR RF LimitedとM-HEXANIN 50mm F1.2 Limited




もう何も言うことはあるまい。ヘキサーRFは、日本の技術力で完璧に進化したMマウントボディである。

ヘキサーRFが発売されたのは1999年12月。まだライカはもちろんMマウントに興味のきょの字もなかったのに、「ほ、欲しい」と思ったカメラだった。初めて見たのは新宿のコニカプラザである。広告写真家で父の親友であり僕の仲人さんであるAさんの個展のオープニングレセプションでの対面であった。少々お酒が入った僕のところへヘキサーRFを持って来たのは、ヘキサーのテキストで書いたコニカのF課長さんだった。カタログは貰ったものの、ライカに対してあこがれはあっても否定をしていた僕にとって使ってみたいカメラに見えたが、彼が興奮しながら説明した「ライカのレンズが全部オートで使えるんですよ!」という言葉にピンと来るものがなかった。

当時のライカと言えばM6長期政権時代である。M6とは、一眼レフに露出計やAE機能が満載という時代の中で、ようやくTTL露出計搭載レンジファインダーになったカメラであり、年に数回「MONOマガジン」の表紙を飾るほどかっこいいカメラであり、しかし使い難くそうなカメラという印象がある。今考えればそんなレンジファインダー下降期に、コニカがなぜか挑んで来たAE満載の正常進化型レンジファインダーであり、憎らしいほどライカを意識して開発したことが伺えるカメラである。

当時の話によれば、ライカ社はそのままヘキサーRFをOEMにして「M7」で発売するのではないか、と噂していたそうだ。まぁ実際は、MPで先祖帰りし、M7では絞り優先AEを搭載したにすぎず、ヘキサーのヘの字も関係しなかったのであるが。


さて、使っているのはヘキサーRFであっても2001年に2001台販売された「ミレニアム記念限定モデル」である。新世紀が始まる2001年ということで、数多くの「ミレニアムグッツ」が販売された。まぁなんでも「ミレニアム記念」にすりゃ消費者が飛びつくと思ったら、大間違いどころか結構買い物をしたようなきがする。

ちなみにヘキサーRFリミテッドの購入話についてはここここここを読んでいただければ長々と書いている通りなのである。とほほっ。

まぁ、限定モデルと言ってもシャンパンゴールドの特別塗装チタン化しているだけであって、中身は黒いヘキサーRFと変わりはない。発売にあたって違いがあるとすれば、ボディと一緒に2001本販売された「M-HEXANIN 50mm F1.2 Limited」に話はつきるであろう。コニカの最高にして最強の大口径標準レンズをセット販売したことは、物欲心を多いにくすぐり思わず銀行残高をチェックしてしまうこととなってしまう。

ちなみに発売当初価格はヘキサーRFの176400円に対して、なんと441000円もしたのだ。確かにボディは特徴あるカラーリングでレンズは最高、そこに本革ストラップ、鹿革の甲州印傳(いんでん)のソフトケース、オリジナルUVフィルター、本革レンズケースがオリジナルギフトボックスにセットされているモデルだ。ボディとアクセサリー類のプラスαの価格を7万とすれば、レンズの値段は20万近い計算になる。今思えばライカの大口径レンズが新品で20万なら安いかもと思ってしまうほどライカウィルスにおかされているが、もしも2001年にこれを知ったとしたら、「ライカでもねーのに高過ぎなんだよ」、と言われたことであろう。案の定売れ残り、数年後に販売店ではおよそ半額で投げ売りとなったこともうなずけるかもしれない。しかしながら使った者であればわかるだろう。M-ヘキサノン50mmF1.2の素晴らしさは、ズミルックスを凌駕するとも言えるのではないだろうか。レンズについては別項で述べることにしよう。

さて、ヘキサーRFの本質に迫ってみよう。







なんといってもヘキサーRFを使う理由は、「1/4000sec」という高速シャッタースピードが選べることであろう。

縦走り金属幕シャッターユニットは、現存するレンジファインダーカメラの中で一番高速で安定している。ベッサだってツァイス・イコンだって1/2000secなのだ。

このことは大口径レンズを開放で使うことが好きな人にとって、1番重要な点である、と断言したい。もちろんM-ヘキサノン50mmF1.2を昼の直射日光下で開放撮影する場合、ISO50のフィルムを使ってたとしても1/8000secちょい必要であるため、およそ1絞オーバーになってしまう。



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